コラーゲンの効果を疑う。肌もきれいにならないし、髪の毛も増えない
コラーゲンは大人気
コラーゲンは女性に大人気。コラーゲンをとると肌がきれいなるというのだから当然だ。
お肌は女性の命だしね。
鍋とかにもやたらとコラーゲンボールみたいな塊を放り込んでくる店がある。それで女性の気を引こうという安易な戦略だが、効果があるって言われたら、やらないよりやっといた方がいいってなるのが、人情というもの。
ただ、コラーゲン効果はどうにも怪しい。
コラーゲン効果は、なぜ怪しいか。
皮膚の内部、真皮の70%はコラーゲンで出来ている。そしてコラーゲンが多ければ、皮膚に張りが出るなんて言われれば、コラーゲン効果を信じたくもなる。
でも、これはすごく怪しい。
ものすごくシンプルに考える。
コラーゲンはタンパク質の一種である。昔読んだ生物学者の本に書いてあったが、人間は体内に食物を取り入れるとき、それを最小単位まで分解する。
コラーゲンのまま、体に吸収されるわけではないのだ。
コラーゲン=タンパク質の場合、この最小単位はアミノ酸だ。コラーゲンは消化吸収されれば、アミノ酸になるわけだが、アミノ酸から再度体の組織を作りに行く場合、当然コラーゲンだけになるわけではない。
アミノ酸はタンパク質、すなわち筋肉などに変わりながら、その一部がコラーゲンになる。
だから、全く効果がないと言ったら言い過ぎなのだが、その効果というのはその他のタンパク質と同程度のものになる。
だから、ただをきれいにしたかったら、肉を食べればいいということになる。
あの気持ち悪いコラーゲンボールを鍋に入れる必要はないのだ。
コラーゲンを肌に直接塗り込むなどもってのほか
最近は減ってきたが、化粧品にコラーゲンを入れているものがある。
あれは完全に意味が分からない。コラーゲンを直接塗り込んでも、それを皮膚が吸収できるわけがない。
筋肉をつけるために、筋肉を筋肉に塗り込む人がいたらどう思うだろう。それと極めてイメージ的に近いものがあると思う。
ただし、異なる説もある
実際効果があるとの検証結果も
髪や爪にも効果 コラーゲン、そのとり方はNG :日本経済新聞
爪が丈夫になる
老化などによって爪の表面がもろくなった状態を改善する。1957年に海外で研究された(爪に問題のある患者82人が1日7gのゼラチンを3カ月摂取)。赤松教授も外来患者で効果を確認。髪が太くなる
髪のハリやコシに影響する毛髪の直径が増す。メカニズムは不明だが、女性を対象にした実験で、コラーゲンペプチドを8週間とると、直径が増加し、自覚症状で髪の「なめらかさ」が改善した。明治らの研究。骨が丈夫になる
骨密度を上げて骨を強くし、関節炎などの痛みを軽減する。骨の内部にある骨芽細胞はコラーゲンなどのたんぱく質を分泌して網目の構造を作り、強度を保っている。軟骨に比較的多いヒアルロン酸も増える。傷が治りやすくなる
傷を治す仕組みは、「線維芽細胞が炎症を起こした傷に集まり、コラーゲンの合成を活発にさせて傷を修復する」(佐藤教授)。コラーゲンをとっていると、線維芽細胞が増え、傷を治りやすくする。手荒れにもいい。
日経ヘルスの記事を引用する。
上記の記事をみると、コラーゲンを摂取する実験をした結果、その効果を確認できたらしい。
ただ、こう言った実験の怪しいところは、コラーゲンの摂取のみでほかの生活スタイルを一切変えていない、っていう保証がなされていないことだ。
特に、外来患者確かめたなどというのは、ほとんど意味をなさないだろう。
だって、爪が傷んでいる人が自分の病院に来たら、コラーゲン摂らせるだけじゃなく、睡眠時間の確保とかその他もろもろの生活改善指導とかするでしょ。
他の条件が一定でない検証結果は、割り引いて考えるべきだろう。
アミノ酸にならないコラーゲン
コラーゲンは意味ないの!?『効果ない派 VS 効果ある派』の言い分 | 恋愛その他 | 恋愛ユニバーシティ
アミノ酸へ分解されてしまうコラーゲンは分子量が大きい。コラーゲンの分子量を小さくしたものが“ペプチド化”された低分子コラーゲン。これは分解されず体内に吸収されると言われています。
アミノ酸に分解されないコラーゲンがあるらしい。
ただ、本当か?低分子だと分解されそうだけど。
ってなことが、下のリンク先の薬剤師さんが言ってます。
まだ結論は出てないけど
まだ、コラーゲンに効果があるかどうか、についてはまだ結論が出ていない。
でも、論理的には極めて疑わしいものと言えそうだ。
ただ、これって血液型占いみたいなものと一緒で、周りが盛り上げっているとき、否定しに行くのは結構勇気がいるけどね。
コラーゲンが髪に効くとの俗説
肌に良いとの説はかなり疑わしい。でも、100%俗説とは言い切れない。
完全に 俗説と断じてよいのは育毛に良いという説だろう。
髪の毛の発育具合は頭皮の血流などの状態によって決まる。その他、喫煙、睡眠時間、ストレス、男性ホルモンの量などが主要な決定要因だ。
抜け毛は髪の毛の材料がないわけじゃない
コラーゲンのように、毛髪の材料を食事でとったからと言って意味をなさない。毛髪不足は、髪の毛生成の材料が不足しているわけではないのだ。
必要なのは頭皮の健康、これによって戻るときは戻る。
抜け毛、若禿などには遺伝の要素も大きく絡むため、確実な育毛法はない。そのため、うまく行かなかった場合に、返金が受けられる仕組みとなっている商品が良いだろう。下記の育毛剤は数ある選択肢のうちの一つだが、全額返金保証がついていることは心強い。
あと、最近では若いうちから予防的に育毛剤を使うケースも増えている。ぜひ検討してみてはいかがだろうか。